★起業の現状・その意外な事実 → 「起業した」のに「続かない」理由・その2 自分が騙されたコトに気づいて、恥ずかしくなって密かに止める(ニ) 開業屋のカモになったことの愚かさにやっと気づく
コンサルタントは<詐欺>ではありませんから、その指導によって多少はお客も増えることもあるでしょう。
しかし、そのコンサルタントの<指導>でも、売り上げはBさんが期待していたようには増えませんでした。
お客が増えなければ営業時間を長くするしかありません。
赤字が続けば経費削減をしなければなりません。
人件費を節約するためにバイトを辞めさせれば、Bさんの<労働時間>は益々長くなります。
Bさんは、サラリーマンが嫌になって、それで
「何か良い商売はないかだろうか?」「ラーメン屋なら(楽に)儲かりそうだ!」と思って開業したのです。
ところが、サラリーマンよりも一日の労働時間が長くなり、休日も週休二日から皆無に等しいほど極端に減りました。
それでも収入がサラリーマン時代の3倍も4倍も有れば、ラーメン屋を続けられるでしょう。
ところが、Bさんの収入はサラリーマン時代より大幅に下がったのです。
しかも、サラリーマン時代は専業主婦だった奥さんまで長時間労働をさせているのです。
Bさんは、こんな事態になって初めてラーメン屋を開業したこと自体を後悔して閉店したのです。
Bさんには、貯金がゼロになっただけでなくローンを組んだ改装費や未払いの仕入れ費が借金として残ったのです。
生活のために再びサラリーマンに戻ったBさんは、ラーメン屋を開業した経緯をふり返ってみました。
損をしたのは自分一人だけなのです。
店舗物件紹介の不動産業者はBさんに物件を仲介した時点で仲介料を稼ぎました。
Bさんがその後、廃業しても何も損しないのです。
むしろ、Bさんが失敗してくれたことによって、Bさんが借りていた物件を別の開業希望者(開業屋のカモ)に紹介することでまた紹介料を稼げるのです。
不動産業者は、開業した人がすぐに失敗してくれたほうが1つの物件で「仲介→開業→廃業→仲介→開業→廃業→仲介・・・」とエンドレスで稼ぎ続けられるのです。
店舗内装業者もBさんのお店の内装工事をした時点で、開業屋に紹介料を支払ってもそれでも儲けを確保していたのです。
この内装業者も、同じ店舗物件で「賃貸契約成立→内装工事→開業→廃業→撤去工事→賃貸契約成立→内装工事→開業→廃業→撤去工事→賃貸契約成立→内装工事→開業・・・」とエンドレスで稼ぎ続けられるのです。
Bさんに器を卸した問屋も、その時点で儲けを確保しています。Bさんのお店が廃業したからといって、お金を返して器を引き取らなければならない、などということはないのです。
食材問屋もまったく同じです。商品を納入したお店がきちんと支払いをしてくれる限り、そのお店が赤字だろうと黒字だろうと関係ないのです。
こんなことが理解できて初めてBさんは「開業屋に騙されてカモにされた」ことにやっと気がついたのです。
この開業屋コンサルタントの行為は「道義的には無責任で許せない行為」でしょう。
しかし、犯罪ではないのです。
おそらく、この開業屋は「私が指導すれば必ず儲かるよ」ということを、証拠を残す形では言っていないでしょう。
言ったとして「あなたさえ頑張れば成功するよ」程度の表現だったでしょう。
すべては「自分に相応しくないビジネスで起業してしまった」Bさんの自己責任なのです。
でも、このBさんが「自分の考えが甘かった」という反省はしませんでした。
いつまでも、このコンサルタントに「言いようにむしり取られた」と恨みを言い続けるだけだったのです。
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