<依存>から<自立>へ
会社から貰う給料をアテにしているからです。
A社を辞めてもB社に転職するのは「会社という仕組みに依存している」からです。
「社長」という肩書きであっても、サラリーマン社長であればやはり会社に依存しています。
これに対して、起業家の本質の一つは自立です。
自立心とは「自分で考える」ことから芽生えてきます。
だから<会社の考え>よりも<自分の考え>を重視したくなってきた時に、その会社からの離脱を考え始めます。
しかし、A社を離脱しても、B社に転職するだけなら、それは自立ではありません。
自立心とは他者への依存心を断ち切るところから生じてきます。
人間は生まれてきた時は100%親に依存しなければ生きていけません。
子供が徐々に親からの依存を乗り越えて、自立への道を歩み出す原点は「自由への憧れ」です。
「自分で考えた自由な人生」への強烈な憧れが、自分の中に根強く残っている依存心を乗り越えようとするのです。
サラリーマンから起業家への脱皮の第一歩は、
「自分のやりたい仕事を、自分の納得いく方法でやっていきたい」という欲求が芽生えた時から始まります。
逆に言えば、「自分のやりたい仕事」や「自分の納得いく仕事の仕方」が明確にならない限り、起業家精神が芽生えることはないのです。
「自分のやりたい仕事」や「自分の納得いく仕事の仕方」が明確になっていないのに、「起業したい」と考えるのは、会社からの自立ではなく、サラリーマンからの脱落でしかないのです。
<脱サラ>とは、本来は「サラリーマン生活からの脱却」という意味ですが、現実には「サラリーマンからの脱落」のほうが多いのです。
カテゴリー*『起業家精神vsサラリーマン根性』
日本をダメにしてきた<サラリーマン根性>と、これからの日本をさらにダメにしていく<サラリーマン根性への批判のタブー>
おそらく日本人のほとんどは<サラリーマン根性>という言葉を知っているでしょう。
しかし、何をもって<サラリーマン根性>というのかを、体系的に考えたことのある人は少ないのではないでしょうか?
なぜなら、日本では<サラリーマン批判>はタブーだからです。
皇室批判や、マスコミ批判、某大宗教団体などへの批判が過剰反応によってタブー視されていることは、日本人のほとんどは知っていますが、<サラリーマンへの批判>も、同じように根強いタブーとして存在していることを指摘している人は少ないでしょう。
なぜなら、日本では<サラリーマン批判>は<労働組合への批判>につながり、<労働組合への批判>は、<基本的人権の否定>と<民主主義への批判>と結びつけられて非難されてしまうからです。
日本が<サラリーマン根性>によって衰退していることに気づきながら、誰もそのことを指摘できないために、日本はますます<サラリーマン根性>が根強く蔓延したままなのです。
<生活の安定>か? <人生の充実>か?
<サラリーマン根性に染まってしまう人>と<起業家精神が芽生えてくる人>の最初の分岐点は、その人の「人生の価値観」です。
サラリーマン根性は「人生の充実よりも生活の安定を求めている人」の中で増殖されますが、それに対して、起業家精神は「生活の安定よりも人生の充実を求めている人」の中で芽生えてくるものなのです。
就職先を選ぶとき、<生活の安定>を優先する人は、大企業、一流企業、有名企業、給料の高い企業を希望しますが、<人生の充実>を優先する人は、会社の規模や知名度、待遇よりも、自分のやりたいことがやれる会社を希望するものです。
カテゴリー*『起業家精神vsサラリーマン根性』
「上司の指示を仰ぎ、その上司に頼る」のがサラリーマン 「自分で自分を動かす」のが起業家
そのためには、まず<起業家>と<サラリーマン>の違いも対比して考えてみましょう。
サラリーマンには<仕事を指示してくれる上司><仕事を教えてくれる上司><困った時には助けてくれる上司>がいますが、起業家には、その上司がいないのです。
だから、起業家は<自分がやるべき仕事>は自分で考えます。
逆に言えば、<自分がやるべき仕事><その仕事の進め方>を自分で考えられない人が起業家になることはないのです。
ということは、
<起業家精神>とは、
「自分が手がける仕事の分野は自分で考えて切り開いていこう!」という精神であり、
<サラリーマン根性>とは
「自分の仕事は上司から指示されたことをやることだ!」と考え、
「言われたことをやっていればそれでいい!」
「言われたこと以上のことまですることはない!」と考えてしまう<根性>のことを言うのです。
「労働時間の給料を貰うのは当然の権利だ」と思っているのがサラリーマン 「成果を出さなければ稼ぎにはならない」ことを納得しているのが起業家
サラリーマンは「仕事をしていれば給料は貰えるもの」「目立った成果を挙げていなくても定められた勤務時間を拘束されていたら給料を貰うのは当然の権利である」と思っています。
会社が期待している成果を挙げられなかったとしても、「それはその仕事をやらせた会社の責任」「仕事の指示をした上司の責任である」と思っています。
それが<サラリーマン根性>なのです。
ところが起業家は「仕事をしても成果が出なければ報酬が貰えないのは当然だ」「どんなに時間をかけた仕事でも売り上げに結びつかなかったら収入にはならない」ことを納得しています。
売り上げがあったとしても、「利益がでなければそれは自分の収入にはならない」「それは自分の責任であって誰のせいでもない」と思っています。
それが<起業家精神>なのです。
「お金を稼ぐ=雇われること」と考えてしまうのがサラリーマン 「お金を稼ぐ=お客を獲得する」と考えるのが起業家
「自分はこれからどのような仕事をするか?」ということを考えたとき、
「どこかの会社に就職する」とか「誰かに雇われる」ということを前提として、仕事の種類を考えるのがサラリーマンです。
つまり「仕事とは給料を貰えること」「それには指示されたことをすることだ」と考えているのですが、それが<サラリーマン根性>なのです。
これに対して起業家は「自分でお金を稼ぐ」とか「自分の才覚でビジネスをする」ということを前提として、「自分は何がやりたいのか?」「自分は何が好きなのか?何が得意なのか?」「どんなことならやっていけるか?」を考えるのです。
つまり「仕事とはお客の要求することをしてその報酬を貰うこと」「そのためにもお客が求めるレベルでなければならない」と考えているのですが、それが<起業家精神>なのです。
その違いを生んでいるのが、その人の「仕事観」なのです。
「年金と退職金を計算してしまう」のがサラリーマン 「自己資産をできるだけ増やそう」とするのが起業家
年金も退職金も、「長年会社に勤めた続けた結果として受け取る」ものです。
もし、日本で年金制度と退職金制度が無くなったら、サラリーマンの中からいままでの10倍、20倍の人が、迷わずにサラリーマンを辞めて、さっさと起業してしまうでしょう。
しかし、日本では年金制度も退職金制度も「撤廃される可能性」は現時点では皆無に近いのです。
それは、年金制度や退職金制度の内容を考え、決定し、維持している人たちがサラリーマンだからです。
それは「生活の安定」を組織に依存しようという体質が染みついているからなのです。
官僚だけでなく経営者の大部分もサラリーマンであることは誰もが判っています。
ところが、実は国会議員もその精神性ほとんどが「党の公認が得られなければ当選できない」ために組織に支配されるサラリーマンと何ら変わらないのです。
これに対して、起業家は、もともと「年金を貰うということを考えない」人なのです。「会社を辞めたら退職金を貰いたい」とは思っていない人なのです。
引退後に必要なお金は「全部、自分の才覚で蓄財していく」としか考えない人なのです。
サラリーマンと起業家の違いは、「老後の備え」にも表れるものなのです。
<起業家精神>も<サラリーマン根性>も、学生時代からもう既に芽生えているものです。
会社に対して「不当解雇を許さない!」と思うのがサラリーマン サラリーマンに対して「不当退社は卑怯だ!」と思うのが起業家
「会社」と「社員」の関係は、対等であるべきです。
等式で表せば「会社=社員」でしょう。
しかし、現実はどうなっているでしょうか?
「会社のほうが社員よりも強い立場にある」と思っている人もいれば、
「会社のほうが社員よりも弱い立場にある」と思っている人もいます。
等式で表せば「会社>社員」か「会社<社員」ということになるでしょう。
私が講演会場で時々やっている興味深い<実験>が有ります。
会場内の人たちに
「会社と社員との関係は対等であるべきですが・・・」と話したうえで、
「しかし、日本の現実はどうでしょうか?」と訊ねます。
そして黒板やホワイトボード(あるいはプロジェクター画面)に
「会社>社員」「会社=社員」「会社<社員」の3つを表してから
「みなさんの実感はこの3つのどれでしょうか?」と挙手を求めます。
いままでの例では「会社=社員」で挙手した人はほとんどいませんでした。
ところが、「現実は一つ」であるはずなのに、いつ、どこの会場で試みても
「会社>社員」に挙手する人もいれば、「会社<社員」に挙手する人もいるのです。
そこで、私は挙手をした人の何人かに「サラリーマンか?経営者か?」を訊ねるのです。
すると予想した通り
「会社>社員」(会社のほうが社員よりも強い立場にある)に挙手した人のほとんどはサラリーマンなのです。
そして「会社<社員」(会社のほうが社員よりも弱い立場にある)に挙手した人のほとんどは経営者なのです。
もし、「会社=社員」であるなら、
サラリーマンはいつでも自由に「会社を辞める」ことが出来るのですから、
とうぜん、会社も自由に、いつでも、誰でも「会社を辞めて欲しい」と言えるべきなのです。
会社は法律に則って「1ヶ月前に告知」したり「1月分の給料を支給」したり、「退職金の割り増しを提示」しています。
ところが、それにもかかわらず、サラリーマンは「会社が社員に辞めて欲しい」と告げると、それだけで「不当解雇だ!」と会社を非難し、訴えます。
ならば、「会社が辞めて欲しくないと思っている社員」が「会社の引き止めを振り切って退社する」のは
<不当退社>として告訴や損害賠償を請求しても良いはずなのに、日本ではそれができません。
「社員としての義務」よりも「社員としての権利」を優先して、それが当然と思っているのがサラリーマンなのです。
サラリーマン時代の時から、「不当解雇」と同じように「不当退社」も許してはならないと本音で思っているのが起業家なのです。
だから、「不当退社」で独立したような起業家に成功する人は極めて少ないのです。
(皆無とは言えませんが・・・・)
起業家の人生の最後までを判定すれば「不当退社」で脱サラした人に成功者はいないのではないでしょうか?
『なぜ、あなたはいまだに起業できないのか? その本当の理由』 No.1 チェックポイント1・いま、あなたに具体的なビジネスプランが有りますか?
b.無い → という人は下記を読んで下さい
あなたがいくら「起業したい!」「起業できたらいいなぁ」と思っていても、
あなたに「このビジネスで起業したい!」という具体的なビジネスプランが無い限り、あなたは絶対に起業できないということを理解して下さい。
これは<起業>を<結婚>と比較して考えてみれば、誰でもすぐに理解できることなのです。
独身の人が、どんなに強く「結婚したい!」と願っていても、「あの人と結婚したい!」と思える人がいない限り、その人は絶対に誰とも、いつまでたっても結婚できません。
このことは、まったく結婚経験の無い人でも誰もが理解できることなのに、
<起業>ということになると、この簡単な原理を見落としてしまうのです。
なぜでしょうか?
その理由を解明するのも起業心理学の目的の一つなのです。
『なぜ、あなたはいまだに起業できないのか? その本当の理由』No.2 チェックポイント2・あなたのビジネスプランを説明する資料をすでに作成していますか?
a.作成している → という人はNo.3に進んで下さい
b.作成していない → という人は下記を読んで下さい
なぜ、あなたは「具体的なビジネスプランが有る」と言いながら、そのビジネスの内容を説明する資料をいまだに作成していないのでしょうか?
私が創業支援セミナーで、このように質問すると下記のように答える人が実に多いのです。
「ビジネスプランは自分の頭の中に有ります」
こう言う人に対して
「頭の中に有るだけなら、それは妄想に過ぎません。誰もが読めて理解できるように事業計画とか事業概要の説明を作成できない人は、実際には起業できない人なんです!」
と言ってやると、中には下記のように反論する人もいます。
「事業計画書の書き方が判らないから書いていないだけです」
可哀想なことに、この言い訳をしている限り、事業計画書は作成できないのです。
なぜなら<事業計画書の書き方>なんか知らなくても、頭の中に描いたプランが、本当に<自分に最適なビジネスプランであれば、誰でも、事業計画書や事業概要説明書は作成できるものなのです。
「私は・・・・のようなビジネスをやりたい!」
それが本気であれば、もう既に紙に書いているはずなのです。
「どこでやりたいのか?」
「いつから始めたいのか?」
「どのようにして始めたいのか?」
「なぜ、やりたいのか?」
これらのことも全部、書けるはずです。
<事業計画書の書き方>なんか知らなくても書けることなのです。
本当にやりたいことであれば、既に書いていなければおかしいのです。
それなのに、「ビジネスプランは頭の中に有る」と思っている人が、なぜ、それを具体的な事業計画書や事業概要説明書を作成できないのでしょうか?
その理由を解明するのも起業心理学の目的の一つなのです。
『なぜ、あなたはいまだに起業できないのか? その本当の理由』No.3 チェックポイント3・自分のビジネスプランを周囲の人たちに話していますか?
a.話している → という人はNo.4に進んで下さい
b.話していない → という人は下記を読んで下さい
<自分で手がけたい具体的なビジネスプラン>が有るのに、周囲の人たちにそれを話していないからあなたは起業できないのです。
そう断言できる主な根拠は下記の3つです。
1.あなたの起業願望は実はあなた自身が本気ではないからです。
本気なら、周囲の人たちには話したくなるものなのです。
本気ならすでに話しているはずなのです。
当人が本気でないことを周囲の人たちが応援することはありません。
2.そのビジネスを本当にやろうとは思っていないからです。
本当にやりたいことなら、周囲の人たちには話したくなるものなのです。
本当にやりたいことなら、すでに話しているはずなのです。
あなた自身が「もっと他にいいビジネスが有るのではないだろうか?」という気持ちが
心のどこかに有る限り、あなたがそのビジネスを始めることは無いでしょう。
3.そのビジネスプランは周囲の人たちの協力を引き出せないものだからです。
「初めての起業」の最初の協力者とは自分の周囲の人たちなのです。
周囲の人たちの理解と応援と協力を引き出せない人は成功しないのです。
具体的な事業計画書や事業概要を説明する資料を作成しておきながら、なぜ、
そのビジネスを周囲の人に話せない(話さない)のでしょうか?
その理由を解明するのも起業心理学の目的の一つなのです。
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★起業の現状・その意外な事実 → 「起業したい」けど「できない」・その理由1 自分が起業する<分野>すら定められないから、いつまでも何もできない。
日本では実際に「起業する人」は「起業したいと思ったことの有る人100人」の中で2人か3人くらいしかいないのが現状です。
この事実は最近では広く知られるようになりましたが、「起業できない本当の理由」は意外にもあまり知られていないのです。
その「本当の理由」とは下記のように極めて単純なことなのです。
1.自分が起業する<分野>すら定められないから、いつまでも何もできない。
2.分野は定めても具体的なビジネスプランを描けないから先へ進めない。
3.「プランは頭の中に有る」と言いながら、それを紙に書こうとしない
4.「事業計画書の書き方が分からないから書けない」と思い込んでいる
5.事業計画書を作成しても必要な資金を身近な人たちからさえも調達できない
6.資金が無くても開設できる<起業のためのwebサイト>すら開設しない
7.上記をすべてクリアーしても「成功する自信が無い」と言って結局はやらない
「起業したい!」「起業できたらいいなぁ・・・・」と思っていても、まず
自分が起業したいビジネスの<分野>を明確に定めない限り、絶対に起業できることはありません。
例えば、<飲食>なのか? <物販>なのか? <サービス提供>なのか? ・・・・・
同じ<飲食分野>でも、例えば、<飲食店>なのか? <食材流通>なのか? <食料生産>なのか? <料理教育>なのか? ・・・・・
同じ<飲食店>でも、<ラーメン屋>なのか? <うどん屋>なのか? <洋食レストラン>なのか? <和食の店>なのか? <無国籍料理の店>なのか? ・・・・
具体的なビジネスの<分野>を定めずに、ただ
「いつかは起業したい!」 「起業できたらいいなぁ」
と考えているだけなら、その起業は<具体的な夢>なんかではなく<単なる妄想>に過ぎません。
私たちの周囲には<夢>と<妄想>の区別ができない人が少なくないのです。
具体的に「この分野で起業したい!」「この分野でこんなビジネスをやってみたい!」というプランが描けているのを<人生の夢>というのです。
「この分野!」「こんなビジネス」ということが明確にならない限り、それは<勝手な妄想>でしかないのです。
何度も指摘しますが「起業するビジネス分野を定めない限り起業することは絶対にできない」のです。
これは<起業>を<結婚>を対比させて考えてみれば誰にでも判ることなのです。
「いつかは結婚したい!」「誰か良い人が居たら結婚したいなぁ」と思っていても、具体的に「あの人と結婚したい!」という人がいない限り結婚は絶対にできません。
こんなことは子供でも判ることです。
しかし、「起業したい」という妄想に浸っている人は、こんな簡単なことも判らなくなっているのです。
なぜ、「起業したい」というビジネスの分野すら自分で定められないのでしょうか?
その理由を解明することも起業心理学の範疇なのです。
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★起業の現状・その意外な事実 → 「起業したい」けど「できない」・その理由2 <分野>は定めても具体的なビジネスプランを描けないから先へ進めない。
「起業したいけど起業できない本当の理由(その2)」も極めて単純なことなのです。
1.自分が起業する<分野>すら定められないから、いつまでも何もできない。
2.<分野>は定めても具体的なビジネスプランを描けないから先へ進めない。
3.「プランは頭の中に有る」と言いながら、それを紙に書こうとしない
4.「事業計画書の書き方が分からないから書けない」と思い込んでいる
5.事業計画書を作成しても必要な資金を身近な人たちからさえも調達できない
6.資金が無くても開設できる<起業のためのwebサイト>すら開設しない
7.上記をすべてクリアーしても「成功する自信が無い」と言って結局はやらない
本当に「起業したい!」のであれば、ビジネスの<分野>を定めれば、そのビジネスでの
具体的なビジネスプランを描けるものなのですが、日本では、この
2.<分野>は定めても具体的なビジネスプランを描けないから先へ進めない。
という人が実に多いのです。
だから、100人中2人か3人くらいしか実際に起業できないのです。
例えば、「ラーメン屋をやりたい!」といっても、
「どのようなラーメン屋をやりたいのか?」
「いつ? どこで、どのようなラーメン屋を始めたいのか?」
「つけ麺だけ、味噌だけ、トンコツだけ、というようにメニューを絞り込むのか?」
「それとも、あらゆる種類のラーメンを出す店なのか?」
具体的に定めるべきコトが有ります。
「ラーメン屋の始め方」にも多種多様なやり方が有ります。
参考にしたいラーメン屋で数年修業してから独立するという方法があります。
FCに加盟して短期間で短期間で開業するという方法もあります。
自宅で独自のラーメンを試行錯誤で創り上げながら徐々に営業していく方法もあります。
「私は○○○というビジネスを始めたい!」と一言で表現できるまで具体的なプランでなければ、そこから先に進みません。
「誰を対象にしたビジネスなのか?」 (対象とするお客)
「そのお客のどのようなニーズに応えていくビジネスなのか?」
「商品を作るのか? 仕入れて売るのか? それとも製造、販売にはタッチしないのか?・・・」
「お客はどのようにして獲得するのか?」 (開店か? PRか? 営業か?)
「競合するライバルと比べてどこが優れているのか?」
「どこで、どのような仕組みで儲かるのか?」等々・・・
本当に起業したいのであれば、具体的なビジネスプランを描いていかなければなりません。
ところが<起業したい分野>を定めても、その分野で自分が手がける具体的なビジネスのプランが描けないのはどうしてなのでしょうか?
その理由を解明することも起業心理学の範疇なのです。
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★起業の現状・その意外な事実 → 「起業したい」けど「できない」・その理由3 「プランは頭の中に有る」と言いながら、それを紙に書こうとしない
「起業したいけど起業できない本当の理由(その3)」も極めて単純なことなのです。
1.自分が起業する<分野>すら定められないから、いつまでも何もできない
2.<分野>は定めても具体的なビジネスプランを描けないから先へ進めない
3.「プランは頭の中に有る」と言いながら、それを紙に書こうとしない
4.「事業計画書の書き方が分からないから書けない」と思い込んでいる
5.事業計画書を作成しても必要な資金を身近な人たちからさえも調達できない
6.資金が無くても開設できる<起業のためのwebサイト>すら開設しない
7.上記をすべてクリアーしても「成功する自信が無い」と言って結局はやらない
本当に「起業したい!」のであれば、そして、具体的なビジネスプランが既に有るのなら、その事業概要を説明する資料や事業計画書を作成できる描けるものなのですが、日本では、この
3.「プランは頭の中に有る」と言いながら、それを紙に書こうとしない
という人も実に多いのです。
その理由の一つは「事業計画書を作成する目的」を知らないからです。
事業計画書を作成する目的は絞り込めば下記の2つに集約されます。
1.自分のビジネスプランを深化させ、発想を展開させ、考えをまとめるために書く
2.周囲の人たちに見せて自分の起業への協力を引き出すために書く
「頭の中で考えている」限りは、「思い付き」であり「構想」というよりは「妄想」でしかありません。
人間の思考は紙に書くから深まるのです。
紙に書くから発想が次々に湧き上がっていくのです。
だから、本当に「このビジネスで起業したい!」と思っているのであれば、紙に書きたくなってくるはずなのです。もう既に紙に書いているはずなのです。
「自分の起業への協力者」を増やすには、協力して欲しい人たちに、自分のビジネスプランを説明し、理解して貰わなければなりません。
なぜなら、人間は「自分が理解できないコト」「共感できないコト」は応援しないものだからです。
自分のビジネスプランを理解してもらうためには「判りやすく書いた資料」を見せる必要があります。
しかも、できるだけ少ない分量で簡潔に判りやすくまとめたものを見てもらう必要があるのです。
なぜなら、ページ数の多い、ぶ厚い事業計画書だと、人間はそれを見ただけで<読む気>が無くなってしまうからです。
最初に見てもらう事業計画書や事業概要の説明資料は「1枚」でもいいのです。
1枚なら、本当にビジネスプランが有る人なら簡単に書けるはずなのです。
ところが、自分が手がける具体的なビジネスのプランを書けない人がいるのはどうしてなのでしょうか?
その理由を解明することも起業心理学の範疇なのです。
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★起業の現状・その意外な事実 → 「起業したい」けど「できない」・その理由4 「事業計画書の書き方が分からないから書けない」と思い込んでいる → だから起業できない
1.自分が起業する<分野>すら定められないから、いつまでも何もできない。
2.<分野>は定めても具体的なビジネスプランを描けないから先へ進めない。
3.「プランは頭の中に有る」と言いながら、それを紙に書こうとしない
4.「事業計画書の書き方が分からないから書けない」と思い込んでいる
5.事業計画書を作成しても必要な資金を身近な人たちからさえも調達できない
6.資金が無くても開設できる<起業のためのwebサイト>すら開設しない
7.上記をすべてクリアーしても「成功する自信が無い」と言って結局はやらない
「プランは頭の中に有る」と言いながら、それを事業計画書として作成できない人が少なくありません。
その人たちに共通している<言い訳>があります。
それは「事業計画書の書き方が分からないから作成できないのであって、プランが無いから作成できないという訳ではない」という言い訳です。
こういう人たちは「事業計画書の書き方を知れば何時でも作成できる」と思い込んでしまっているのです。
だから書店に行って『事業計画書の書き方』というハウツー本を買い、起業セミナーでも<事業計画書の作成>という科目に惹かれて受講するのです。
しかし、「プランは頭の中に有るのだから事業計画書の書き方を教わればいつでも作成できる」と言っている人は、ハウツー本を読んでも、起業塾を受講しても、自分の事業計画書を作成できることはないのです。
なぜなら、こういう人は、実は、「プランは頭の中にも無い」からなのです。
「プランが無いから事業計画書を書けないだけでしかない」という自分のお粗末な現実を認めたくないから「私は事業計画書の書き方が分からないから書けないのであって、なにもプランが無いから書けないのではない」と自分で自分を偽っているのです。
だから、こういう人は、永久に「起業する」ことはないのです。
なぜなら、「自分の頭の中にはプランが有る」と思い込んでいるのですから、本当に起業できる自分に最適なビジネスプランを考えようとはしないからなのです。
本当に、「プランが頭の中に有る」のなら、自分一人でさっさと事業計画書を作成しているはずなのです。
実は「事業計画書の書き方」なんか勉強する必要は無いのです。
「私はこんなビジネスをやりたい・・・・」
本当にプランが有るなら、もう既に書いているはずなのです。
「私はなぜこのビジネスをやりたいのか?」
これも、本当にプランが有るなら既に書いているはずです。
「どこでやりたいのか?」「いつから始めたいのか?」
何も難しいことはありません。自分で決めればそれでいいことです。
「どのようにして始めればいいのか?」
本当に具体的なビジネスプランが頭の中に有るなら、これも書けるはずなのです。
つまり、「本当にやりたいビジネスプランが有る」なら「事業計画書の書き方」を知らなくても、自分なりの事業計画書は誰でも書けるのです。書いているのです。
その証拠に、明治以降、何十万人。何百万人の人が、起業して成功しましたが、その誰一人として「セミナーで事業計画書の書き方を学ぼう」とは思わなかったのです。学ばなくても書けたのです。
このことも<結婚>に喩えて説明すれば
「本当に結婚したい!」という相手を見つければ、「ラブレターの書き方」を知らなくても、ライブレターは書けるのです。書きたくなるのです。書き出せば書けてしまうのです。
しかし、「起業したい」「起業できたらいいなぁ」というだけの妄想に浸っている人は、こんな簡単なことも判らなくなっているのです。
カテゴリー大項目★起業の現状・その意外な事実 中項目・「起業したい」けど「できない」
★起業の現状・その意外な事実 → 「起業したい」けど「できない」・その理由5 事業計画書を作成しても必要な資金を身近な人たちからさえも調達できない
1.自分が起業する<分野>すら定められないから、いつまでも何もできない
2.<分野>は定めても具体的なビジネスプランを描けないから先へ進めない
3.「プランは頭の中に有る」と言いながら、それを紙に書こうとしない
4.「事業計画書の書き方が分からないから書けない」と思い込んでいる
5.事業計画書を作成しても必要な資金を身近な人たちからさえも調達できない
6.資金が無くても開設できる<起業のためのwebサイト>すら開設しない
7.上記をすべてクリアーしても「成功する自信が無い」と言って結局はやらない
せっかく<事業計画書らしきもの><事業概要を説明する資料>などを作成していながら、起業に必要な資金を「自分の周囲の身近な人たちから調達できない」という人が少なくないのです。
そのくせ、そういう人たちは次のようなことを言います。
「起業支援のために、金融機関は私たちのような起業家予備軍に事業資金を融資すべきだ!」
↓
しかし、この考えが間違っているのです。
担保も保証人も実績も無い人間の事業資金を融資(もしくは)出資してくれるのは自分の身近な人に限られているのです。
起業した人間の「半分以上は1年も続かない」「3年たてば1割も生き残っていない」という現実が有るのですから、「担保も保証人も実績も無い人間には融資しない」のが、金融機関としては正しい姿なのです。
もしも、「担保も保証人も実績も無い人間」に起業資金を貸す金融機関の担当者が居たら、むしろ、それは会社に対する背任行為になってしまうでしょう。
金融機関が融資をしたり、ベンチャーファンドが出資する対象は、起業家予備軍ではなく、
「実際に起業して売り上げを出し、利益を出し続けている企業か、赤字でも将来大きな黒字に転じる可能性が誰の目にも見えていて、なおかつ次の成長へのための事業計画が明確になっている企業」に限られているのです。
他人から預かった資金の運用を業務基盤とする金融機関としては、それが正しい姿なのです。
強調するために繰り返しますが、担保も保証人も実績も無い人間の事業資金を融資(もしくは)出資してくれるのは自分の身近な人に限られているのです。
<自分の身近な人たち>とは、親であり、兄弟であり、親しい親戚であり、長年の付き合いがある友人であり、いま自分が勤めている職場の経営者、上司、先輩、同僚、後輩たちなのです。
この<自分の身近な人たち>から、自分が必要とする最低限の資金さえ調達できないような人は、もともと起業する<資格>が無い人なのです。
身近な人が事業資金を出す理由は
「お前だから貸す」(出資する)
「君を応援したいから貸す」(出資する)
「あんたに期待するから貸す」(出資する)
のであって、起業しようとしているビジネスが有望だから貸すのではないのです。
しかし、身近な人たちが、あなたからの「起業資金の融資や出資の申し出」を断るときに
「お前だから貸せない」(出資しない)
「君なんかを応援したくないから貸したくない」(出資したくない)
「あんたには期待できないから貸せない」(出資できない)
というような本心は決して言ってくれません。
せいぜい次のようなことを言うだけです。
「貸してあげたいけれどいま貸せるだけのお金がない」
「もう少し考えさせて欲しい」
「そのビジネスがうまくいくとは思えない」
ところが、「ビジネスプランが有るのに起業できない人」の中には次のようなことを言う人がいます。
「私のビジネスプランは素晴らしいのに周囲の人は誰も判ってくれない」
「私のビジネスプランを理解して資金を出してくれる人がなかなか見つからない」
「こんな私のような起業家予備軍に資金を出すのが本当の起業支援ではないのか?」
「日本は起業支援制度が整っていない・・・・・」
しかし、「ビジネスプランが有るのに起業できない人」がこのようのコトを言うのは、実は
「私は周囲の身近な人たちの誰からも期待されていないのです」
「私は身近な人たちからは相手にされていないのです」
ということを広言しているのと同じことなのです。
しかし、当人はそのことには気づきません。
だから、いつまで経っても起業できないのです。
私がそのことを指摘しても「素直に理解した人」よりは、残念ながら「否定し、反発し、耳の痛いことを言った私を非難した人」のほうが多かったのです。
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